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いすみ市の土地相場 — 取引データ241件で読む地区・駅別の価格水準

千葉県いすみ市の土地(宅地・土地のみ)相場を、国土交通省の不動産取引価格情報241件から中央値ベースで整理する。総額中央値は350万円、坪単価中央値は2.8万円/坪で、千葉県全体の約13%の水準。地区別では若山835万円から山田200万円まで約4倍の開きがあり、駅別でも外房線・大原と内陸のいすみ鉄道沿線で坪単価4倍超の差が出る。年次推移は変動が大きく、断定的な予測は避ける必要がある。本記事は提示価格ベースの取引価格情報であり、成約価格ではない点にも留意が必要。

更新: 2026-07-23

このレポートの要点

  • 大原(千葉)

    駅別では大原(外房線)が81件と最も多く、総額中央値450万円(坪4.3万円/坪)。長者町は325万円(32件)、太東は385万円(30件)。一方、いすみ鉄道の上総中川は230万円(坪0.94万円/坪・7件)で、駅間で坪単価4倍超の開きがある。

    N=81 / 上総中川7
  • いすみ市 vs 千葉県全体+23.3%

    いすみ市の総額中央値350万円は、千葉県全体の1,500万円の23.3%。坪単価で見ると2.8万円/坪は千葉県全体22万円/坪の12.7%で、県内では低位水準にある。なお千葉県全体は19,805件の集計。

    N=241 / 千葉県全体19,805
  • いすみ市

    いすみ市の宅地(土地のみ)取引241件で、総額中央値は350万円、坪単価中央値は2.8万円/坪。面積中央値は390㎡(約118坪)。P25(下位25%)は178万円、P75(上位25%境)は571万円、P10は133万円、P90は867万円で、中央値の約4割から約2.5倍に価格が広がる。

    N=241
  • いすみ市 地区別(高額)

    地区別(N>=5)では若山が総額中央値835万円(坪9.15万円/坪)で最も高く、次いで大原最上台が600万円(坪6.6万円/坪)。高額地区は坪単価でも全体中央値2.8万円/坪の2倍以上となる。

    N=8 / 大原最上台21

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詳しい解説を読む

いすみ市の土地相場はいくらか

千葉県いすみ市の宅地(土地のみ)取引241件を集計すると、総額中央値は350万円、坪単価中央値は2.8万円/坪です(国土交通省 不動産取引価格情報・2020年第3四半期〜2025年第3四半期・total_priceが0またはNULLの行を除外)。いすみ市は外房の九十九里から外房総へつながる海沿いの市で、海岸線に近い住宅地と内陸の農地・林地が混在するため、一口に「いすみ市の土地」といっても地区・沿線で価格水準が大きく変わります。そのため単一の数字ではなく、価格帯と地区差を組み合わせて読むのが現実的です。

中央値の前後で価格がどれだけ広がるかを示すと、下位25%の境界(P25)は178万円、上位25%の境界(P75)は571万円です。さらに下位10%(P10)は133万円、上位10%(P90)は867万円まで広がり、中央値の約4割から約2.5倍まで価格帯が分散しています。面積の中央値は390㎡(約118坪)で、比較的広い敷地を前提とした取引が中心です。つまり350万円という中央値は、100坪超の土地を1件購入する際の典型的な価格水準と捉えることができます。

なお本記事で扱うのは「不動産取引価格情報」、つまり取引時に提示された価格ベースのデータです。実際の成約価格(売買が成立した価格)とは一致せず、一般的に提示価格から値引きされて成約する余地があります。この点は最後の集計条件でも改めて触れます。

千葉県内といすみ市の立ち位置

いすみ市の土地相場が県内でどの位置にあるかを見るため、同じ条件(宅地・土地のみ・不動産取引価格情報・同期間)で千葉県全体(19,805件)と比べます。千葉県全体の総額中央値は1,500万円、坪単価中央値は22万円/坪です。

区分 N 総額中央値(万円) 坪単価中央値(万円/坪)
いすみ市 241 350 2.8
千葉県全体 19,805 1,500 22.0

総額で見ると、いすみ市の350万円は千葉県全体1,500万円の23.3%です。坪単価で比べると2.8万円/坪は県全体22万円/坪の12.7%で、面積あたりの単価で見ると県内では低位の水準にあることがわかります。これはいすみ市が県庁所在地の千葉市や東京通勤圏の住宅地から外れた位置にあり、広い面積を低単価で取引される案件が多いことを反映しています。ただし低位であることと、個別の物件価値が低いことは別問題で、後述するように地区・駅によって坪単価は数倍開きます。

地区別の価格差(高額エリアと手頃なエリア)

いすみ市内でも地区別(N=5以上)に中央値を出すと、価格差がはっきり見えます。

地区 N 総額中央値(万円) 坪単価中央値(万円/坪)
若山 8 835 9.15
大原最上台 21 600 6.6
岬町中原 10 500 3.2
弥正 6 500 6.6
深堀 19 450 4.3
日在 18 430 2.75
大原台 25 290 2.3
大原 31 240 2.3
岬町和泉 14 215 3.1
山田 8 200 2.5

高額側では若山が総額中央値835万円(坪9.15万円/坪)でトップ、次いで大原最上台が600万円(坪6.6万円/坪)です。これらの高額地区は坪単価でも全体中央値2.8万円/坪の2倍を超え、面積当たりの評価額が高いエリアであることがわかります。一方、手頃な側では山田が200万円、大原が240万円(坪2.3万円/坪)です。最も高い若山(835万円)と最も低い山田(200万円)を比べると、約4倍の地区格差があります。

地区名の頭に「岬町」とつくエリアは、旧岬町地域(2005年に合併でいすみ市の一部となった外房最南端部)にあたり、海沿いの静かな立地が特徴です。深堀・日在・大原などは合併前の旧大原町・旧夷隅町の中心寄りに位置し、生活利便性の高さが坪単価に反映されている部分があると読めます。ただしN数が5〜31件と少ない地区も多く、中央値はあくまで限られた取引サンプルに基づく目安です。

駅別で見る相場(大原・長者町・太東ほか)

駅別に集計すると、沿線ごとの特徴がさらに明確になります。

N 総額中央値(万円) 坪単価中央値(万円/坪)
大原(外房線) 81 450 4.3
三門 29 400 2.3
太東 30 385 2.4
国吉 17 380 1.9
長者町 32 325 2.55
浪花 29 280 2.3
上総中川 7 230 0.94
上総東 10 225 1.95

取引件数が最も多いのは大原(外房線)で81件、総額中央値は450万円、坪単価中央値は4.3万円/坪です。大原はいすみ市の中心的な市街地で、外房線の特急停車駅でもあり、鉄道利便性が高い分、駅別では最も高い水準にあります。太東・長者町・浪花などの外房線・いすみ鉄道沿線の駅は300万円台前後で推移し、海へのアクセスと生活利便のバランスが価格に反映されています。

一方で、いすみ鉄道の上総中川は総額中央値230万円、坪単価中央値0.94万円/坪(7件)で、大原の坪単価4.3万円/坪と比べると4倍以上の開きがあります。内陸部で鉄道利用の便が限られるエリアは単価が大きく下がり、広い面積を低単価で取得しやすい傾向が読めます。土地探しの際は「駅に近く利便性を重視するか、内陸で広さと価格優先にするか」で対象エリアが大きく変わることがデータからわかります。

年次推移でわかる変動

年次の総額中央値を追うと、いすみ市の土地取引は年ごとの変動が大きいことが見えます。

N 総額中央値(万円) 坪単価中央値(万円/坪)
2020年 26 480 2.45
2021年 58 380 3.3
2022年 47 340 2.7
2023年 47 280 2.8
2024年 44 350 2.95
2025年 19 450 2.1

2021年380万円から2023年280万円まで下がったのち、2024年350万円、2025年450万円へと推移しています。ただし2025年は第3四半期までの集計(19件)で確定値ではなく、年ごとのサンプルも26〜58件程度と多くないため、年次単位のばらつきが大きい点に注意が必要です。「右肩上がりに上がっている」とか「下落基調である」といった断定的な判断は、このサンプルサイズでは控えるべきです。坪単価も2.1〜3.3万円/坪の間で推移し、総額と同じく明確な一方方向のトレンドは読み取りにくい実態です。

土地相場を中長期で捉える場合は、単年度の数字ではなく複数年で中央値をならして見る方が実態に近くなります。本記事の全体中央値350万円・坪2.8万円/坪は2020〜2025年の累積集計(241件)に基づくもので、単一年の変動に引っ張られない水準として参照してください。

土地のみ vs 建物付き(参考)

土地のみ取引と比較するため、建物付き(宅地・土地と建物)の取引も参考として集計します。いすみ市の宅地(土地と建物)は1,155件で、総額中央値は750万円、坪単価中央値は7.2万円/坪です。

種別 N 総額中央値(万円) 坪単価中央値(万円/坪)
土地のみ 241 350 2.8
土地と建物 1,155 750 7.2

土地のみ350万円に対し土地と建物は750万円で約2.1倍です。建物分が上乗せされる分、総額は高くなります。坪単価も土地と建物の方が高く(7.2万円/坪)、建物の構造・築年が単価を押し上げていると読めます。純粋に「土地だけを買いたい」場合は土地のみ取引の350万円水準が、「住める家を買いたい」場合は750万円水準が目安になります。ただしこれも提示価格ベースの取引価格情報であり、実際の成約価格とは異なります。

いすみ市の土地相場をデータで整理する

ここまでのデータを整理します。いすみ市の宅地(土地のみ)取引は241件で、総額中央値350万円・坪単価中央値2.8万円/坪、面積中央値390㎡(約118坪)。P25は178万円、P75は571万円で、下位10%が133万円・上位10%が867万円まで価格帯が広がります。千葉県全体と比べると総額で23.3%、坪単価で12.7%の水準で、県内では低位に位置します。地区別では若山835万円が最高、山田200万円が最低で約4倍の格差。駅別では外房線の大原が450万円(坪4.3万円/坪・81件)で最も高く、いすみ鉄道の上総中川が230万円(坪0.94万円/坪・7件)で最も低く、坪単価で4倍超の開きがあります。年次推移は2021年380万円→2023年280万円→2025年450万円と変動が大きく、断定的な予測は避ける必要があります。

個別の土地の適正な価格は、面積、接道、地目、都市計画法上の用途地域、地盤、造成履歴、権利関係など物件ごとの条件で大きく変わります。本記事の中央値はあくまで取引データの分布に基づく目安であり、所有地の正確な市場価値を示すものではありません。無料査定を依頼からご相談いただければ、物件固有の条件を踏まえた査定が可能です。

集計条件: 出典=国土交通省「不動産取引価格情報」(提示価格ベース・成約価格ではない)/集計期間=2020年第3四半期〜2025年第3四半期(2025年は第3四半期まで)/種別=宅地(土地)=土地のみ取引/price_category=不動産取引価格情報/単位=総額(万円)・坪単価(万円/坪)の中央値(MEDIAN)およびパーセンタイル値(APPROX_QUANTILE)/total_priceがNULLまたは0の行は除外/地区別・駅別集計はN=5以上(駅別の一部はN=7以上)を掲載/算術平均は不使用・中央値で集計/千葉県全体比較は千葉県・宅地(土地)・不動産取引価格情報・同期間・total_price>0/土地と建物(参考)は宅地(土地と建物)・同条件/年次推移は2025年が第3四半期までの集計で確定値ではなく、年次サンプルサイズが小さいため断定的なトレンド判断は不可

出典: 国土交通省 不動産取引価格情報

検証済みファクト

summary

  • #1いすみ市いすみ市の宅地(土地のみ)取引241件で、総額中央値は350万円、坪単価中央値は2.8万円/坪。面積中央値は390㎡(約118坪)。P25(下位25%)は178万円、P75(上位25%境)は571万円、P10は133万円、P90は867万円で、中央値の約4割から約2.5倍に価格が広がる。
    350円(総額中央値)2.8円(坪単価中央値)178円(P25(下位25%))571円(P75(上位25%境))133円(P10(下位10%))867円(P90(上位10%境))N=241

    条件: いすみ市・宅地(土地)・不動産取引価格情報・2020Q3〜2025Q3・total_price>0

prefecture-compare

  • #2いすみ市 vs 千葉県全体いすみ市の総額中央値350万円は、千葉県全体の1,500万円の23.3%。坪単価で見ると2.8万円/坪は千葉県全体22万円/坪の12.7%で、県内では低位水準にある。なお千葉県全体は19,805件の集計。
    350円(いすみ市 総額中央値)1,500円(千葉県全体 総額中央値)+23.3%(いすみ市/千葉県 総額比)+12.7%(いすみ市/千葉県 坪単価比)N=241 / 千葉県全体19,805

    条件: 千葉県全体=千葉県・宅地(土地)・不動産取引価格情報・同期間・total_price>0

district-high

  • #3いすみ市 地区別(高額)地区別(N>=5)では若山が総額中央値835万円(坪9.15万円/坪)で最も高く、次いで大原最上台が600万円(坪6.6万円/坪)。高額地区は坪単価でも全体中央値2.8万円/坪の2倍以上となる。
    835円(若山 総額中央値)9.15円(若山 坪単価中央値)600円(大原最上台 総額中央値)6.6円(大原最上台 坪単価中央値)N=8 / 大原最上台21

    条件: district別・N>=5・同条件

district-low

  • #4いすみ市 地区別(手頃)手頃な地区では山田が200万円、大原が240万円(坪2.3万円/坪)。最も高い若山(835万円)と最も低い山田(200万円)で約4倍の地区格差がある。
    200円(山田 総額中央値)240円(大原 総額中央値)N=8 / 大原31

    条件: district別・N>=5・同条件

station

  • #5大原(千葉)駅別では大原(外房線)が81件と最も多く、総額中央値450万円(坪4.3万円/坪)。長者町は325万円(32件)、太東は385万円(30件)。一方、いすみ鉄道の上総中川は230万円(坪0.94万円/坪・7件)で、駅間で坪単価4倍超の開きがある。
    450円(大原(千葉) 総額中央値)4.3円(大原(千葉) 坪単価中央値)325円(長者町 総額中央値)385円(太東 総額中央値)230円(上総中川 総額中央値)0.94円(上総中川 坪単価中央値)N=81 / 上総中川7

    条件: station別・同条件

yearly-trend

  • #6年次推移年次総額中央値は2021年380万円→2022年340万円→2023年280万円→2024年350万円→2025年450万円と年ごとに変動が大きい。2025年は第3四半期までの集計(19件)で確定値ではなく、年次単位のばらつきが大きいため断定的な推移判断は避ける。
    380円(2021年 総額中央値)280円(2023年 総額中央値)450円(2025年 総額中央値)N=58 / 2025年19

    条件: 同条件・year別・2025年は第3四半期まで

land-vs-house

  • #7土地のみ vs 土地と建物参考として、建物付き(宅地・土地と建物)の総額中央値は750万円(坪7.2万円/坪・1,155件)。土地のみ350万円と比べ約2.1倍で、建物分が上乗せされる。
    350円(土地のみ 総額中央値)750円(土地と建物 総額中央値)7.2円(土地と建物 坪単価中央値)N=241 / 土地と建物1,155

    条件: 土地と建物=宅地(土地と建物)・不動産取引価格情報・同期間・total_price>0

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データ出典・集計条件

データ期間:
2020年 Q32025年 Q3
更新日:
2026-07-23
出典SQL:
SELECT MEDIAN(total_price), APPROX_QUANTILE(total_price,0.25), APPROX_QUANTILE(total_price,0.75), APPROX_QUANTILE(total_price,0.10), APPROX_QUANTILE(total_price,0.90), MEDIAN(tsubo_price), MEDIAN(area_sq_m) FROM tx WHERE city_code='12238' AND type='宅地(土地)' AND price_category='不動産取引価格情報' AND total_price>0
集計条件:
  • 出典: 国土交通省 不動産取引価格情報
  • 種別: 宅地(土地)(土地のみ取引)
  • price_category: 不動産取引価格情報(提示価格ベース・成約価格ではない)
  • total_priceがNULLまたは0の行は除外
  • 集計期間: 2020Q3〜2025Q3(2025年は第3四半期まで)
  • 算術平均は不使用・中央値(MEDIAN)で集計
  • 地区別・駅別集計はN>=5またはN>=7のものを掲載